マンションの上の階からの騒音について

マンションの上の階からの騒音について

マンションの上の階からの騒音についてマンション購入

マンションで生活する上で、
騒音トラブル
は、深刻な問題となる場合があります。

ほとんどが、上の階からの騒音です。

最近のマンションは、遮音性の高い構造をしていますが、中古物件を検討する際に、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

主に、
・そのマンションの構造的な点
・管理規約による床材の遮音基準のチェック
・これまでの騒音トラブルの有無
などに注意すると良いでしょう。

下記に順に説明していきます。

本記事は、執筆者(宅地建物取引士の資格保有)の不動産取引の実務経験に基づいて記載しており、記載内容も、すべてオリジナルな内容となっています。
また、本サイトは、宅建業の免許を持つ不動産会社が運営しています。[宅建業 千葉県知事(1)第17909号]

そのマンションの構造的な点について

スラブ厚について

マンションは、RC(鉄筋コンクリート)構造です。
上の階の床版(構造床)のコンクリートの厚みが、上の階からの騒音に影響します。
もちろん、より厚みがあると、防音性が増します。

マンションの上の階からの騒音について(参照)アットホームより引用

その床版(構造床)のことをスラブと言います。
スラブの厚みについては、200mmは必要と言われています。
また、230mm以上あれば遮音性の高いマンションと言えます。
古いマンションでは、180mmの場合もあります。

スラブの厚みが、遮音性に直接的に影響します。

二重床か直貼りかどうか

二重床

「二重床」とは、スラブの上に防振ゴムでできた支柱をたてて、その上に床をはる構造のことを言います。
スラブから離して床をはります。
以前は、下記に説明する「直貼り」に比べ、「二重床」のほうが、遮音性能が高いと言われていましたが、最近は、あまり差がないと言われています。

逆に、「二重床」の場合、飛び跳ねるなどの大きな衝撃音の場合、「太鼓現象」により、音が伝わりやすくなるという面があります。
「二重床」で空気の逃げ道が無い場合、太鼓のように音が振動してしまうことです。
ただ、最近のマンションでは、空気の逃げ道を作って、「太鼓現象」を緩和している場合もあります。

ただ、二重床のほうが、配線も設置しやすくなりますので、リフォームする場合は、2重床のほうが良いと言えます。

 

直貼り

スラブに直接、床材を設置する構造を、「直貼り」と言います。

遮音性に関しては、上記にも記載しましたが、以前は2重床より遮音性が劣ると言われれいましたが、現状では、実際は極端な違いはないという見解が増えています。
もちろん、スラブの厚みは、遮音性能に直接影響します。

ただ、1階のお部屋の場合、「直貼り」の床ですと、地面からの冷えが直接くることが懸念されます。

※補足
「直貼り」の場合、「二重床」で生じる高さが必要ない為、階高が低くて対応できる為、結果、
建築コスト
が低減されるという面があります。
あくまで、建築する側からのメリットになります。

 

追記
マンションの遮音性をチェックするには、
スラブ厚と、二重床かどうか
を確認すると良いのですが、これらの情報は販売資料にはでていません。

ですので、その確認方法としては、可能であれば、
内見の際に、管理人さんに聞いてみる(調べてもらう)
といったやり方があります。
通常、管理人室に、建物の資料や、修繕計画についての資料などを保管しています。

※マンションの管理組合や管理人は、「マンション管理適正化法」によって、竣工図と呼ばれるマンションが造られた時の様々な図面を保管するように義務付けがなされています。

ただ、第3者に教えてもらえるかどうかという問題もありますので、難しい場合は、物件の売主さん経由で聞いてもらうなどしても良いでしょう。

 

・管理規約による床材の遮音基準のチェック

マンションのリフォームする際において、
フローリングの張り替え
を行う場合は、概ね、管理規約によって
フローリングの遮音基準
が定められいます。

その遮音基準が厳しいほど、マンションの騒音に対する意識が高いと言えます。

フローリングの遮音基準は、
以前は、「推定L値(LL〇〇)」
が用いられていましたが、
現在は、「Δ(デルタ)L等級」
が用いられています。

この数値は、あくまで推定値ですので、遮音性を保証するものではありません。

以前の「推定L値(LL〇〇)」について

L値は、
スラブを伝わる音を遮断する能力の値
を意味します。

また、L値は、2種類あり、

「LL」=Light weightのL値;食器等の軽くて硬い物が落ちた時の音や椅子などを引きずる音
「LH」=Heavy weightのL値;人が飛び跳ねたり、走り回ったりするときの音

となっています。

それぞれ等級がきめられており、下記の内容となっています。マンションの上の階からの騒音について
※出所:日本建築学会 遮音性能基準

数値が低いほど、遮音性能が高くなっています。

「LL-45」の場合、
スラブを伝わる軽量衝撃音(LL)が45等級相当
となります。
少なくとも、「LL-45」程度の等級をお勧めします。

参照)L値ってなに?

L値ってなに?|防音フローリング|フローリング・ナビ 日本複合・防音床材工業会 JAFMA(ジャフマ)
L値は、床衝撃音の防音レベルです。フローリングの種類、防音フローリング、リビング、ペット、水まわり、マンション、簡易リフォームなど用途別のフローリングについてご紹介しています。JAFMA(ジャフマ)とは、防音床材・材料のメーカー、施工会社などで構成された団体です。

 

「Δ(デルタ)L等級」について

これは、
床材が床衝撃音をどれだけ抑えられるかという製品単体の低減性能
をあらわしています。

ΔLL 1~5
ΔLH 1~4

で区分されており、こちらは、数字が大きいほど遮音性能が高くなります。

防音フローリングの業界団体では、
ΔLL等級-3以上
ΔLH-2以上
を推奨しています

(参考)床衝撃音低減性能の表示方法変更

床衝撃音低減性能の表示方法変更|設計施工関係者様へ|フローリング・ナビ 日本複合・防音床材工業会 JAFMA(ジャフマ)
床衝撃音低減性能の表示方法変更のページです。新しい防音性能の表示方法に加えて、施工時に役立つ副資材の最新情報などをご紹介します。JAFMA(ジャフマ)とは、防音床材・材料のメーカー、施工会社などで構成された団体です。相互に交流を図ることで、お客様に対し満足をいただける仕上がりを追求しています。

そのマンションのフローリングの遮音基準をチェックしておくと良いでしょう。
こちらも管理人さんに聞いてみましょう。
また、仲介を担当している不動産会社も、管理規約を確認していますので、担当者に聞いてみるのも良いでしょう。

 

・これまでの騒音トラブルの有無

これは、内見の際に、
さりげなく管理人さんに聞いてみて確認
してみましょう。

もちろん、マイナス面の情報なので、教えてくれないことが多いかもしてません。
逆に、そういったことは全くないということであれば、マンションを検討する際のプラス材料にはなります。

また、売主さんにも、上の階からの騒音の有無も聞いておくと安心です。

以上、「マンションの上の階からの騒音について」の説明でした。

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