マンション購入時に、「複数の申し来みがある」と言われたら?

マンション購入ガイド

マンション購入時に、
 「複数の申し来みがある」と言われた場合の対応
について知りたい。

こんなテーマに関する記事です。

この記事の内容

マンション購入時に、「複数の申し来みがある」と言われた場合には、いくつかの状況が考えられます。それらの内容についてわかりやすく説明しています。

マンション選びをするなかで、
 条件に合う物件
が見つかったら、その次のステップとしては、
 申込書(買付書、買付証明書)
を出すことになります。

ただ、条件が良い物件ほど、他からも申し込みがはいる可能性があります。
パターンとしては、
 ・申し込み時点で、既に他の申し込みがある場合
 ・後から他に申し込みが入る場合
 ・不動産会社が「囲い込み」をしている場合

があります。
その際の対処については、いくつかの要因によっても変ってきますが、ケースごとに見ていきましょう。

目次

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他から申し込みが入るタイミングについて

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他からの申し込みがはいるタイミングですが、
 申し込みした時点で既に他に申し込みがある場合
場合と、
 申し込みをした後で他から申し込みがはいる場合
の2つのパターンがあります。

申し込みした時点で既に他に申し込みがある場合について

一番最初に申し込みを出された買い手のことを「一番手」といった言い方をします。
基本は、申し込み順の優先という考え方をしますので、その後に申し込みをした場合は、「2番手」のポジションになります。

2番手の人は、1番手に繰り上がるケースとしては、下記の2つがあります。

1つ目は、
「1番手」の人が、何らかの事情で、申し込みを取り下げる場合です。
これは、可能性として、「住宅ローンの事前審査に通らなかった場合」があります。
その際は、「2番手」の人が、「1番手」に繰り上がります。

2つ目は、
「1番手」の人が、値引きなどの条件をつけている場合です。
例えば、「2番手」の人が値引きなしで申し込みを出した場合、売主さんとしては、高く買ってもらうほうが良いので、「2番手」の人を優先する場合があります。
ただ、その場合、通常は先に、「1番手」の人に値引きの条件をどうするのかの確認はします。

考え方として、申込書(買付書、買付証明書)があっても、
「売買契約の取り交わし」をしないと、確定した状態(物件が成約した状態)にはならない
という解釈になります。
ですので、申込書をだして一番手になったとしても、「売買契約の取り交わし」までの間は、
 流動的な状態
となります。

※また、物件によっては、申し込みの段階で、2つ、3つの申し込みがはいっている場合もあります。
その場合に、あえて申し込みを出すかどうかは、買い手の判断になります。

申し込みをした後で他から申し込みがはいる場合について

これは、1つ目のパターンの、自身が「1番手」となった場合のケースです。

少なくとも、
 申込書をだした後で、他からも申し込みがはいる可能性
がありますので、1番手で申し込みをだしたからといって、それで、必ず契約まで進むとは限らないということを認識しておく必要があります。

特に、値引きを条件にしている場合は、その可能性があります・

では、値引き無しで申し込みをした場合は、どうでしょうか。
通常は、事前審査が通れば、そのまま売買契約の取り交わしまで進みますが、可能性として、
 売主さんが売却を急いでいて、住宅ローンなしで現金で決済する買主
がでてきた場合は、そちらになる可能性もあります。

少なくとも、
 売買契約の取り交わしをするまで
は、流動的なものとなります。

逆に、売主側としても、申込書は受け取ったものの、売買契約までに買主さんからキャンセルのはいるリスクもありますので、お互い様といえる部分もあります。

申し込みをする際の条件について

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申し込みをする際に、
 条件をつける場合
があります。
主な条件の要件としては、
 価格面
に関することです。

上記にも記載しましたように、申し込み時に、
 価格交渉を条件にする場合
も多々ありあす。

ですので、申し込みをする際は、
 自身がどのような条件で申し込みをするか
と合わせて、
 その時点で他からの申し込みがはいっているかどうかを不動産会社の担当者に確認してもらう
ようにしましょう。
特に、週末は、他からも申し込みがはいる可能性が高くなります。

また、他に申し込みがはいっている場合、通常は、
 その申し込みの細かい条件
までは教えてくれません。
ただ、販売価格のまま(満額)での申し込みかどうかという程度であれば、だいたいは教えてくれますので、それを確認した上で、判断すると良いでしょう。

不動産会社が「囲い込み」を行っているケース

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悪質な不動産会社の中には、
 「囲い込み」
を行う場合があります。

「囲い込み」とは、
 売主側の不動産会社(売主から専任媒介契約や専属専任媒介契約を取り交わしている不動産会社)
が、他の不動産会社に契約させないようにすることをいいます。

その際、他の不動産会社から問合せがあった場合に、
 「すでに申込みが入っています」
と嘘をつくわけです。

ですので、稀に、相談している不動産会社経由で問合せした場合に、このようなケースになることがあります。
こういったことは、大手の不動産会社でも行われいる場合があります。

このような場合、直接、売主側の不動産会社に問合せしてみて、実際に申し込みがあるかどうかを確認することもできます。ただ、そのような悪質な不動産会社を介して物件を購入すべきか?という問題もあります。

囲い込みの場合、どちらかというと、「売主側の売却機会の損失」という意味合いが大きいのですが、買主側としても、
 その不動産会社が信頼できるのか?
ということがあります。

この「囲い込み」行為については、法的には、罰則規定は無いのですが、
 国土交通省や都道府県庁に相談した場合、不動産会社が、行政処分や業務停止処分などの罰則を受ける場合もある
という状況になっています。

物件を気に入った場合は、信頼できる不動産会社に対応を相談するというのが、現実的な対応と言えます。

さいごに

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「複数の申し来みがある」と言われた場合には、状況に応じての対応にはなりますが、
 ある意味、その物件とは「縁がなかった」
と考え、気持ちを切り替えることも大切です。

あまり、無理に進めるものでもありませんので、ひとつの物件に固執しすぎるより、別の物件も複数検討されるほうが良いと思います。

以上、マンション購入時に、「複数の申し来みがある」と言われたらについての説明でした。

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(この記事を書いたのは、)
この記事は、不動産会社である「株式会社クラスイエ」【宅建業 千葉県知事(1)第17909号】のスタッフが、実際の不動産売買の実務経験を基に書いています。

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