マンションの外観は、やっぱり
タイル張り
がいいのかなぁ?
こんなテーマに関する記事です。
マンションの外観の施工に関しては、タイル貼りや吹き付け、コンクリートの打ちっぱなしなどがあります。もちろん、好みなどの問題はあるものの、「タイル貼り」のマンションが良いとされています。その内容について説明しています。
マンションの外壁には、
・タイル貼り
・吹き付け塗装
・コンクリート打ちっぱなし
がありますが、どれが良いのでしょうか。
結論は、やはり、
タイル貼り
です。
理由は、
・見た目の高級感
と
・耐久性
です。
また、基本、タイル貼りのマンションでも、
建物の裏側の見えない箇所は、吹き付け塗装
で仕上げているケースもあります。
下記に順に説明していきます。
タイル貼りの特徴
耐久性について
マンションの場合、構造的には、基本、RC(鉄筋コンクリート)となっています。
その際、コンクリートを、直接、風雨や日差しにさらされるのを防ぐために、壁面にタイルを貼って、
建物の耐久性
を高めます。
タイル貼りは、施工時のコストはかかるものの、長期的にみると、耐久性があり、メンテナンスも吹き付けに比べるとコストを抑えることができます。
長期の修繕計画を考える上でも、コストパフォーマンスが良いと言えます。
逆に、吹き付けの場合は、施行コストは低くなるものの、結局、修繕費が高くなるため、毎月の修繕積立金にも影響します。
タイル貼りの修繕は、
タイルの洗浄(高圧洗浄や、薬剤による洗浄)
と、
タイルの浮き(剥落)のチェックと修繕
を行います。
タイルの浮きについては、パールハンマーという打診棒や、赤外線での調査を行います。
実際に修繕をする前に、こういった調査を行ってから、修繕の工事を行います。
これらは、管理組合が計画的に行います。
ちなみに、タイルは、もともと、レンガ造に由来していますので、そのサイズも、レンガのサイズをベースにしたものもあります。
見た目について
タイル貼りは、見た目にも、汚れが目立ちにくく、傷みにくいというメリットがあります。
更に、吹き付け仕上げに比べ、外観の高級感があります。
また、タイルの色合いについては、好みの問題になります。
ダークな色調で、高級感のあるマンションもあります。
ただ、ダークな色調が、暗い印象を醸し出してしまうような場合もあります。
外観の印象は大切ですので、雰囲気もチェックしておきましょう。
色合いについては、好みの問題にはなりますが、複数のマンションを見る際に、タイルの色合いにも注意して、比較検討すると良いでしょう。
吹き付けについて
昔のマンションや、団地は、外壁を吹き付けで仕上げているケースが多く見受けられます。
また、ベランダの内側部分や、建物のあまり目立たない箇所は、吹き付けで仕上げる場合もあります。
ベランダの内側部分は、風雨に直接あたることは無いですが、外側部分で吹き付け仕上げになっている箇所は、概ね、
10年に1回の修繕
で塗りなおしをすることが多いでしょう。
吹き付け仕上げの場合、タイル貼りとは逆に、施工時のコストは低いですが、修繕の際の費用は高くなります。
ただ、面積が少なければ、それだけ負担額も低く抑えられます。
コンクリート打ちっぱなしの場合
デザイナーズマンションの中には、コンクリート打ちっぱなしで仕上げているケースもあります。
分譲マンションでは少ないですが、存在します。
コンクリート打ちっぱなしの場合でも、そのままでは防水性が無い為、通常は、表面の水分をはじく撥水剤を塗ります。
透明な材料なので、コンクリート打ちっぱなしの風合いはそのままになります。
コンクリート打ちっぱなしの建物の場合の注意点としては、室内側にも打ちっぱなしの箇所があるかどうかです。
その場合、その箇所には、断熱材が入っていない為、建物の断熱性能に影響します。
結果、冬は寒く、夏は熱いです。
見た目はオシャレですが、住みにくい状態になります。
結果、冷暖房費も高くなりますので、注意が必要です。
やはり、タイル貼りのマンションが安心できます。
まとめ
マンションの外観は、やはり、
タイル貼り
がお勧めです。
古いマンションの場合は、吹き付けの物件もありますが、なるべく、タイル貼りで、尚且つ、しっかりとメンテナンスができている物件を選ばれることをお勧めします。
ちなみに、コンクリート打ちっぱなしの建築に関しては、過去に安藤忠雄さんという建築家の影響で、流行した時期がありました。
デザイナーのコシノヒロコさんも、安藤忠雄さんのコンクリート打ちっぱなしの家で、冬は、スキーウェアを着て生活していたほど寒さが厳しかったとのことです。
もっとも、その後、リフォームして断熱性能を高めたということです。
詳細は、下記の辰巳琢朗さんの番組でも紹介されています。
以上、「マンションの外壁は、タイル貼りが良いのか?!」についての説明でした。