タワーマンションの水害

マンション購入ガイド

以前、
 タワーマンションで水害被害
があったと聞いたんだけど、詳しく知りたい。

こんなテーマに関する記事です。

この記事の内容

タワーマンションの場合、地下に、電気系統などの設備があるケースが多く、浸水時に、被害に合うリスクがあります。
ですので、タワーマンションを選ぶ際には、構造面もさることながら、地形的なリスクも考慮する必要があります。

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タワーマンションの水害については、
 2019年10月の台風19号で被害を受けたマンション(川崎市中原区;武蔵小杉)
があります。

目次

水害被害の内容

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近隣の11棟のマンションのうち、下記の2棟が被害を受けました。

「パークシティステーションフォレスト武蔵小杉」
「シティハウス武蔵小杉」

「パークシティステーションフォレスト武蔵小杉」の被害の内容は、
 地下4階の貯水槽の水量が満杯になり、結果、地下3階の電気設備が浸水した
というものです。

結果、配電ができなくなり、
・エレベーター含め、各住戸の電気が止まる
・電気で動作していた上下水道が止まる
という事態になってしまいました。

地下4階の貯水槽の水量が満杯になった原因は、
 多摩川の水が下水道を通って逆流して、マンホールから水が噴き出し、周辺を浸水し、結果、マンションの貯水槽の想定水量をオーバーしてしまった
という状況になっています。

また、水が侵入した経路として、電気室の通風孔からの浸水の可能性もあります。

近隣には全部で11棟のタワーマンションがあり、そのなかで、被害の差があるということから、
・同じエリアでも、そのマンションの場所の地形的な問題
・建物の構造的な点(配電設備の場所など)

などの影響も考えられます。

「シティハウス武蔵小杉」に関しても、周辺エリアの中でも、比較的、土地が低い箇所に立地しており、同様に、周辺にあふれた水が地階に浸水し、地階にあった電気設備が被害にあったという状況でした。

また、水害の被害があると、マンションの資産価値も目減りしてしまいますので、深刻な問題となります。

【補足】下水道の形態に関して

武蔵小杉エリアは、下水道の形態が、
 合流式
になっていた為、今回のケースでは、逆流してしまった要因のひとつと考えられています。

合流式は、汚水を雨水を一緒に下水処理場に流すという形式ですが、ただ、処理能力を超える量になった場合は、下水処理場を経由せずに、そのまま、放流されるという形態になっています。

それに対して、分流式は、汚水は、下水処理場に、雨水は、河川への放流と切り分けて処理される形態です。
住宅地としてのインフラ整備が整っているエリアは、この分流式になっています。

しかしながら、この、武蔵小杉エリアは、もともと、工業地帯であった為、分流式の処理がなされておらず、合流式のままだったということです。

水害被害を避ける為のポイント

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水害リスクを避けるために、マンション選びをする際に、
 エリア選定
が非常に重要になります。

ちなみに、武蔵小杉駅前周辺には、
 古くは河川だった場所と呼ばれる「旧河道」のエリア

 「低位地帯」と呼ばれる、周辺部よりも標高が低いエリア
があります。

一般的に、
 「旧河道」は、地盤が弱く、地震の際には、液状化するリスクがあるエリア
 「低位地帯」は、排水が困難なエリア
と言われています。

今回の水害に関しても、
「パークシティステーションフォレスト武蔵小杉」;「旧河道」、「低位地帯」
「シティハウス武蔵小杉」;「低位地帯」
となっています。

ですので、マンションのエリアを選定する際には、
 エリアが昔どんな「地形」だったか
を確認しておくと良いでしょう。

ちなみに、武蔵小杉の旧地名は、
 下沼部
という名称になっています。

地名に、「沼」の文字がはいっていることからも、もともと、沼地だったことがわかります。
大正時代の地図では、水田になっていますので、沼地を開拓したことが推察されます。

昔の地形は、下記の国土地理院のサイトから確認できます。
利用自体は、無料です。
(エリアや年度によっては、航空写真のデータがない場合もあります。)

地図・空中写真・地理調査

以上、「タワーマンションの水害」についての説明でした。

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(この記事について)
この記事は、不動産会社である「株式会社クラスイエ」[宅建業 千葉県知事(1)第17909号]が、不動産売買の実務経験を基に記載しています。

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