
マンションの購入を検討しているんだけど、実際に
マンションの内見(内覧)
をする時に、何をチェックすればいいんだろう?!
こんなテーマに関する記事です。
マンションの内見の際に、チェックすべきポイントについて記載しています。

マンション購入を検討する際には、実際のその物件を内見(内覧)して、その物件の良し悪しをチェックします。
その際に、
複数の視点を持ってチェック
されると良いでしょう。
もちろん、全てのポイントが希望の条件に合う物件は、なかなかありませんが、
・何を優先するのか
・懸念点があっても、それをきちんと把握しておく
・価格面との兼ね合い
など総合的に判断して、方向性を決めることが大切です。
また、マンションの内見時には、
室内の状況
だけでなく、敷地や建物、管理状況、設備なども含めてチェックすべきと言えます。
その際のチェックポイントについて、下記に順に説明していきます。
敷地の状況

マンションの内見をする際は、その建物だけではなく、そのマンションが建っている
敷地
の状況もチェックしておきましょう。
具体的には、
・マンションが建っている土地の形状(いびつな形状になっていないか)
・道路との位置関係(出入りしやすいか)
などです。
土地の形状は、建物の配置にも影響がでます。
例えば、土地の形状が間取りに影響して、イレギュラーな形状の間取りの住居になっているようなケースもあります。
また、ケースによっては、道路からマンションの駐車場への動線などにも影響がでますので、そういった箇所のチェックしておきましょう。
また、マンションが建設されている土地の状態については、一般的には、平坦地が多いのですが、状況によっては、
・斜面を削って造成している場合や、
・後ろが崖になっている場合
などのケースもあり、そういった場合は、
地形による安全性のリスク
も想定されます。
建物

建物のチェックポイントとしては、
・外観のデザイン、雰囲気
・外観の状態(タイルの剥離など)
・管理状況
などがあります。
また、マンションの見た目の、
外観のデザイン、雰囲気
については、
好みに合うかどうか
といった主観的なものになります。
このマンションの外観の好き嫌いは結構大切なポイントです。
毎日、目にするものですし、気に入ったデザインですと、気分も良いものです。
外観の第一印象も大切にしましょう。
また、
外観の状況
や、
管理状況
に関しては、目視の範囲ですが、しっかりと整備、管理されているか意識してみておきましょう。
状況によっては、部分的にタイルの剥離、剥落があったりする場合があります。
そういう状況の場合も、しっかりと修繕がなされていることが必要です。
※補足01;外壁タイルについて
タイルの剥離など、目に見える部分もありますが、
タイルの浮き
については、大規模修繕の前に、建物調査を行って、赤外線カメラでチェックします。
通常は、管理人室にも閲覧用のものが常備されています。
※補足02;築年数について
建築年度については、
1981(昭和56)年6月1日以前の建築確認の物件
は、建築基準法的に、「旧耐震」の物件となりますので注意が必要です。
旧耐震の物件の場合は、
住宅ローン減税(控除)の対象外
となる他、
・資産価値的が低くなる
・将来的に売却を考える際に、価格の設定が低くなる
といった点があります。
価格に関しては、購入の際も、低めの価格で買えるということも言えますが、逆に、
旧耐震にもかかわらず、価格が高めの設定
になっている物件は、要注意です。
共用設備について

共用設備としては、下記項目になります。
・ゴミ置き場
・駐車場(立体駐車場、平置き)
・駐輪場
・エレベーターの台数、位置
・非常階段
・ゲストルーム
・共用スペース
・付帯施設(トレーニングルームなど)
・掲示板
・管理体制
共用設備については、見た目で、
きちんと整備、管理がなされているか
をチェックしておきましょう。
また、駐車場に関しては、
平置きの駐車場か、機械式か
もみておきましょう。
機械式の場合、朝の混む時間には、車を出す際に時間がかかる場合があります。
また、機会式の駐車場は、メンテナンスを含めた管理費が意外に高く、結果、管理費にも影響します。
室内の状況

内見するお部屋の状況については、下記のような点をチェックしていきましょう。
・間取り
・日当たり
・眺望
・天井高
・室内の傷み
・設備の不具合
間取り
間取りについては、
田の字型
とよばれる形式が広く普及しています。
その他、ベランダ側の部屋を広くとっている、
ワイドスパン型
の物件もあります。
いずれにしても、
各部屋の大きさ
キッチンの場所とスペース
生活動線
などをチェックしましょう。
日当たり
リビングの日当たりは大切なチェックポイントです。
建物の配置(向き)はもちろん、お部屋が何階にあるのか、低層階の場合は、正面の建物にも影響されます。
敷地の形状と、建物の配置の関係で、
リビングが西向き
の物件もありますが、できれば、避けたいところです。
もっとも、その他の状況も勘案して、トータルでの判断にはなります。
眺望
マンションを選ぶ際の大きな基準のひとつが、
ベランダからの眺望
になります。
ですので、正面に、
気になる建物
電線
があったりすると、マイナスポイントになります。
また、駅近のマンションの場合、中には、
正面に、電車の高架がある
といったケースがあります。
その場合、騒音や、状態によっては、電車からの視線といったプライバシーの問題もでてきます。
天井高
お部屋の天井高は、居住性の良さに影響があります。
天井高について、法的には、
建築基準法で居室の天井高は2.1m以上
となっています。
ただし、2.1mだと、実際、圧迫感があります。
一般的には、
平均的な高さは、2.4m
ですが、
最近では2.5mが標準
と高くなっています。
※建物の構造的な「階高」と、室内における「天井高」は、
床が、2重床か、直床かどうか
(同様に、天井が、2重天井か直貼りかどうか)
によって差がでてきます。
2重床は、コンクリートの構造床(スラブ)と、床の間に、空間があります。
配線、配管のメンテナンスがしやすくなり、リフォーム時にも、床材の選択の幅が広がります。
逆に、直床は、コンクリートの構造床に直接、床材(クッションフロアなど)を施工します。
古い団地は、ほとんどが直床ですが、マンションの場合も、直床の物件も結構あります。
室内の傷み
床、壁に損傷個所があるかどうか、あるいは、建具に不具合があるかも、チェックしておきましょう。
その物件を購入後に、「リフォーム」を行う際には、
どの範囲のリフォーム
を行うかで、かける費用も変わってきます。
また、損傷の程度によっては、価格交渉の材料となる可能性もあります。
設備の不具合
水回りの設備などの不具合があるかどうかも、確認しておきましょう。
ちなみに、給湯器や、エコキュートの一般的な耐久年数としては、
一般的に、10年から15年程度
となっています。
マンションの築年数によっては、そろそろ耐久年数に近い場合は、
マンション内の掲示板などに、そういった設備の買い替えの案内(チラシ)が掲示
されている場合があります。
まとめ

マンションの内見の際のチェックしたほうがよいおおまかなポイントとしては、上記のような点になります。
ただ、
すべてに満足のいく完璧な物件はありません
ので、あまり細かいところにこだわりすぎると、結局、延々と物件探しをしてしまうことになりかねません。
ですので、上記のポイントはあくまで参考として、実際は、
優先順位
を決めて判断していくことが大切と言えます。
