
マンション購入検討時の内見で、
「室内」のどのような点を注意してみればよいか
を知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
マンションの内見の際にチェックすべき項目として、間取りや日当たりなど、主なチェックポイントについて記載しています。

マンション選びの際には、実際に物件の内見をします。
その際に、室内をチェックするポイントとしては、
生活しやすいかどうか
ということが、一番重要になってきます。
更に、生活しやすいかどうかを構成する要素としては、
間取りやそれぞれの部屋の広さ、日当たり、天井高
などといった要素があります。
それぞれ、概略を下記に説明していきます。
「間取り」

マンションの間取りについては、
・一般的な「田の字型」と呼ばれる間取り
・採光面を意識した「ワイドスパン」と呼ばれる間取り
(ベランダ側の幅が、広くとられているタイプ)
・その他の変則型の間取り
の3パターンに分かれます。
「田の字型」と呼ばれる間取り
ほとんどのマンションがこのタイプです。
画一的な間取りの為、例えば、
・寝室が廊下側にある
・風通しの問題がある
・トイレが住戸の真ん中にある
などマイナス面を指摘する人もいますが、何を優先するかの問題になってきます。
間取りにこだわりがある場合は、やはり、
戸建ての注文住宅
という選択肢になりますし、ロケーションの利便性などを重要視するかなどで判断がかわってきます。
また、ハイグレードなマンションの場合は、オリジナリティーのある間取りのものもあります。
いくつかの選択肢のなかで、また、予算面も考慮しての判断にはなります。
ワイドスパンのタイプ
ワイドスパンとは、
ベランダ側の間口が広いタイプ
のマンションのことを言います。
一般的な「田の字型」は、縦長になっていますが、ワイドスパンのマンションの場合、
ベランダ側の面が広く
なっています。
ワイドスパンのタイプは、価格帯の高めの物件に多く見受けられます。
ワイドスパンのマンションは、通常、その物件の住戸数よりも、それぞれの住戸の居住性に重点を置いています。
その場合、設計上、その階の住戸数が少なくなってしまうということもあり、結果、ワイドスパンの物件は高価格になる傾向にあります。
その他の変則型の間取り
注意すべきは、
その他の変則型の間取り
の場合です。
変則的な間取りは、ケースとしては稀ですが、敷地の形状の関係で、イレギュラーな間取りのとり方をしている場合があります。
その場合、
生活がしやすい間取りになっているか(生活動線的が問題ないかどうか)
を確認しておくと良いでしょう。
部屋の広さ

部屋の広さに関しては、
全体の広さ(専有面積〇平米)
も重要なポイントです。
専有面積については、
壁芯(かべしん)[壁の中央の寸法で測られた面積]
と
内法(うちのり)[壁の内側の寸法で測られた面積]
があります。
登記簿は、内法面積での記載ですが、建築基準法では壁芯での数値です。
マンションの販売資料には、壁芯での記載が多いので、専有面積(実際の部屋の面積)は記載の面積より狭くなります。
日当たり

部屋の明るさは重要です。
リビングが南向きであれば、基本、日当たりは良いですが、時間帯によっては部屋の明るさも変わってきます。
向きが南向き以外の場合は、時間帯も意識して現地での確認になります。
また、天井高が低いと採光面に影響がでます。
建築基準法では、天井高は2100mm以上と決められており、マンションの天井高の平均は2400mmと言われています。
天井の低い物件は、天井が高い物件に比べると採光面が少なくな分、部屋が暗くなります。
天井高

マンションの天井高の平均は2400mmと言われていますが、最近のマンションは、
居住性を良くする為、2500mmの物件
も増えてきました。
ただ、物件によっては、そこまでの天井高がない物件もあります。
理由は、階高(構造上の各階の高さ)を低く抑えることによって、建物の階数を多くする為です。
その為に居住性が損なわれてしまうのは、本末転倒のように思いますが、実際にそういう物件もありますので、注意が必要です。
下記にような超音波で、距離を計測できる機器もあります。
内見の際に、天井高を測るのは、メジャーでは無理なので、下記のような機器があると非常に便利です。
価格帯としては、1万円以下です。
(私は、アマゾンのセールの時に、ZAMO3が安くなっていましたので、その時に買いました。)
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眺望

マンション購入理由はいくつかありますが、
眺望の良さ
もその一つでしょう。
実際の眺望は、現地で確認して判断します。
目の前に高い建物があると、ツライ状況になります。
また、マンション建築予定と思われる空地がある場合は要注意です。
逆に、前面が、公園など公共の土地の場合などは、近い将来に建築物が建つ可能性は極めて低くなります。
ベランダ

最近のマンションは、ベランダも広くとっている物件も多くなってきました。
ベランダは、あまり狭すぎると使いづらいですが、ある程度の広さがあるかチェックしておきましょう。
また、ベランダに洗濯物を干す際、景観の関係で管理規約が定められている場合があります。
例えば、布団とベランダの外側からも見える状態で干したりすると、見映えが悪いのでNGだったりする訳です。
洗濯物に関しての補足ですが、
幹線道路近くの物件の場合、洗濯物を干した際にほこりやチリで汚れたりするリスクがありますので、注意しましょう。
近くに工場などの施設がある場合も同様に注意が必要です。
また、中低層マンションの場合、ベランダの立ち上がりに、RC(鉄筋コンクリート構造)ではなく、すりガラスなどの建材をつかう場合が多くなってきました。
もちろん、RCのほうが強度が高いですが、採光性やデザイン面などを考慮してすりガラスなどにする場合もあります。
また、ガラスの場合、熱割れという現象が発生する場合があります。
日射熱によりガラスや、内部の網が伸びたり縮んだりすることで発生する場合があります。
(参考)ガラスの熱割れ事例(Mixi記事より)

高層マンションの場合は、特に上部を軽い構造にする必要がありますので、鉄骨造になっています。
ベランダ部分も、RCではなく、ガラス建材などの使用になります。
鳥の被害

鳩などの鳥の被害にあっているマンションもあります。
ベランダに鳥よけを設置しているマンションは、要注意です。
鳥は、10階くらいの高さも飛んでくると言われています。
周辺に高い建物がない場合も、鳥が集まる可能性があります。
(補足)
近年、街路樹の巣をつくるムクドリの被害がいわれています。
夕方になると、大量のムクドリが巣に帰る為、その騒音もかなりのものになります。
また、フンによる健康被害も懸念されます。
そういった被害が発生していないか、チェックしておきましょう。
玄関の位置

玄関の前にエレベーターがあると、そこに人がいるケースも多くなり、玄関を開けた際に、室内を見られる可能性もあります。
また、玄関前の共用廊下の人の行き来も多くなりますので、気にされる場合は、そういった配置の物件はさけたほうがよろしいでしょう。
以上、「マンション購入時の室内のチェックポイント その1」でした。
