
マンション売却の際、
どれくらいの期間
がかかるのか知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
マンション売却の際に必要となる期間は、一般的に、2~3か月前後といわれています。ただし、物件によっても異なってきますので、それらの内容について、注意点とあわせてわかりやすく説明します。

マンションの売却をする際に、概ね、
どれくらいの期間で成約
になるのでしょうか?
一般的には
2~3カ月前後
がひとつの目安となります。
もう少し、詳しい内容について、下記にみていきましょう。
データで見る成約期間

首都圏のデータになりますが、公益財団法人東日本不動産流通機構というところから、
成約に至る日数
のデータが開示されています。
公益財団法人東日本不動産流通機構は、「レインズ」という不動産会社間のデータベースを管轄している先になります。
不動産会社は、売主から仲介物件を預かった際に、
「レインズ」
に登録するしくみになっています。
(専任媒介の場合は、登録が必須になっています。また、一般媒介の場合の登録は任意です。)
また、物件が成約した際にも、基本、その情報を入力します。
ですので、
レインズへの登録から成約までの期間
のデータを集計したものになります。
また、データ自体は、首都圏のものになります。

画像引用;首都圏不動産流通市場の動向(2022年)公益財団法人東日本不動産流通機構
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_2022.pdf
日数的には、
中古マンションの場合は、2~3か月前後
となっています。
ちなみに、
戸建住宅の場合は、3か月前後
になっています。
ですので、傾向として、戸建住宅よりはマンションのほうが、成約する日数が短いことがわかります。
なかなか成約にいたらない原因

成約までの期間が、2~3か月前後というのは、あくまで、
首都圏における平均的なデータ
となります。
もちろん、物件の個々の状況によって、なかなか成約にいたらないケースもでてきます。
では、なかなか成約にいたらない場合に考えられる原因としては、どのような要因があるのでしょうか?
売却価格の設定が、相場と乖離している
マンションを売却する際の、
価格設定
が、近隣の類似物件と比較して、高すぎる場合は、当然の結果として、
なかなか成約できない
という状況になります。
その原因としては、
売主さんが、強気の価格設定にしている場合
の他、
不動産会社の査定価格が実情に合っていない場合
があります。
特に後者の場合、
不動産会社の中には、仲介の依頼をもらい目的で、故意の高額な査定をするケース
があります。
そのような場合、
そのような価格では、買い手がつかない
という状況になります。
ですので、査定時には、金額が高ければ良いということではなく、
根拠がある数値になっているのかどうか
ということで判断する必要があります。
不動産会社の活動内容に問題がある
不動産会社に仲介を依頼した後、
・どのような媒体で告知をしているのか?
・「レインズ」(不動会社間のデータベース)に登録をしているのか?
を確認する必要があります。
物件の告知が不十分な場合、問合せも期待できません。
ですので、
どのような販売活動をしているのか
をしっかりチェックしておきましょう。
不動産会社の対応品質が低い
せっかく問合せがあっても、
不動産会社の担当者の対応レベルが低い
と、なかなな成約に進むことが難しくなります。
実際、不動産会社の担当者のなかには、
感じの良くない人
がいます。
そのような状態だと、物件に関心のある人でも、離れていってしまうリスクがあります。
また、実際に物件を検討しているお客さんと対応するのが、
売却の仲介を依頼している不動産会社
の場合と、
レインズ(不動産会社間のデータベース)で物件を確認した不動産会社
の2つのパターンがあります。
物件自体の属性による
物件自体の属性、例えば、
駅からの距離
周辺の環境
といったロケーションにかかわる事項のほか、
ベランダからの眺望
間取り
採光面
築年数
といった建物に関する事項などで、なかなか決まらないというケースもあります。
なかなか成約にいたらない場合の対応策

予定していた期間をすぎても、なかなか成約にいたらない場合の対応策としては、基本、状況に応じての判断になりますが、
・もう少し、様子を見る
・価格設定を見直す
・不動産会社の変更を検討する
といった事項をあげることができます。
もう少し、様子を見る
例えば、問合せ件数もそれなりにあり、内見後になかなか先に進まないような場合でも、
その理由がはっきりしている
ような場合は、
現状の状態でもうしばらく様子をみる
という選択肢もあります。
価格設定を見直す
問合せ件数自体も少なく、また、周辺の類似物件よりかなり高めの価格設定をしているような場合は、やはり、
価格設定の見直し
をしても良いかもしれません。
ただ、問合せ件数自体は、
物件のロケーションなど
によっても、かなりのバラツキがあります。
ですので、過去、類似した物件の場合との比較などで判断するのもひとつの方法と言えます。
不動産会社の変更を検討する
明らかに、不動産会社の対応に原因があるようなケースでは、
仲介の依頼先を変更する
ということを検討しても良いかもしれません。
その場合、媒介契約の更新時期が一般的に、3か月ですので、そのタイミングで更新を行わずに、他の不動産会社への変更を検討するということになります。
さいごに

マンション売却にかかる期間は、物件によっても異なってきますが、目安としては、
2~3カ月前後
になります。
ただ、それ以上かかることもありますので、最初に段階で、
どういったスケジュールで売却を進めるのか
のイメージをもっておくと良いと言えます。
例えば、
価格設定の見直しを検討するタイミング
などです。
その為には、
最初に設定する売却価格も、途中で価格変更をすることを想定して検討する
といったことが必要になります。
いずれにしても、
信頼できる不動産会社を選定して、事前に担当者と協議される
ことが必要になってきます。
不動産会社の選定時には、一括査定などを活用して、
複数の不動産会社からの提案
をうけて、そのなかから比較検討されることをお勧めします。
一括査定のサービス自体は、同じようなサービスを提供している会社が複数ありますので、どのサービスを利用すればいいのかと迷ってしまいます。
その場合は、
一括査定のサイトを運営している「会社」が信頼できる先
のサービスを選ぶと安心感があります。
例えば、下記の「Home4U」は、NTTグループの会社が運営していますので、安心感はあります。
また、一括査定サイト経由で依頼する不動産会社が大手の場合、店舗が都心部にしか無いケースが多いのが実情です。
大手の不動産会社のなかでも、三井のリハウスは、比較的、地方都市にも店舗を構えています。
いずれにしても、物件からなるべく近い会社に依頼するほうが望ましいと言えます。
以上、マンション売却にかかる期間についてでした。
